生徒さんからよくいただく質問があります。
「お菓子作りの砂糖は、かならずグラニュー糖でなければいけないのですか??」
コルドンに通っていたころの私でしたら、迷わず「はいそうです!」と答えたでしょう。
一般的に、お菓子作りには雑味のないグラニュー糖を使うことが当たり前になっています。
ここでお砂糖のことを
(左からカソナード(キビ砂糖)、上白糖、グラニュー糖)
お砂糖の原料はサトウキビだったり、甜菜(さとう大根)だったりですね。
(他にもいろいろありますが割愛)
そしてそれらから実に様々な形状の砂糖が出来ます。
超簡単にその違いを言うと・・・
・黒砂糖やカソナードや和三盆など、色のついた砂糖(例外:三温糖、中ザラ糖)はあまりいじってないそのまま。ミネラルなどが残ってます。
・上白糖(いわゆる白砂糖)は、精製した砂糖。
・グラニュー糖は上白糖からさらに精製し、転化糖を除いたもの。
・三温糖は残りのカス(3回煮詰めたという意味です)⇐ただし今の三温糖は上白糖にカラメルで色付けしています。
だったのですが・・・
・
今の製法は
原材料→黒糖や和三盆→グラニュー糖→(転化糖を再添加して)→上白糖→三温糖
とのことです(細かい所は省略してます)
黒糖はミネラルや蜜が多く濃い味がします。
精製されたグラニュー糖はさっぱりしているのです。
また白砂糖に含まれる転化糖は、しっとりさせる役割があります。
だからグラニュー糖はさらさらで、白砂糖はなんかいつも固まってるわけです。
それで、
「お菓子作りの砂糖は、かならずグラニュー糖でなければいけないのですか??」
ですが、
だいたいは上白糖でも大丈夫です!
たとえばマドレーヌやパウンドケーキなどはしっとりしている方がむしろ美味しいので上白糖もOK
・
※「味がくどくなる説」は、よっぽど大量に使わない限りほとんどわかりません!
ロールケーキやジェノワーズ(スポンジケーキ)もしっとりするのでOK
ビスキュイ・ア・ラ・キュイエールは表面を乾燥気味に焼くのが鉄則なので、しっとりする上白糖は不向き
※ではグラニュー糖を使うべきものだけ書いておきますね。
・ビスキュイ・ア・ラ・キュイエール、
ダックワーズ、
マカロン
など乾燥気味に焼きあげるお菓子すべて
・ぱりぱりにさせたいキャラメリゼのキャラメル
・イタリアンメレンゲ(用途によっては大丈夫な時もあり)
・飾りでまぶす砂糖(見た目の問題)