ゼッポレ:イタリアの父の日のお菓子

イタリアでは3月19日が父の日と決まってます。

なぜ3月19日なのかというと?


キリスト教のカトリックでは365日毎日聖人の名前がついていて、

3月19日は聖ジュゼッペの日となっています。


ジュゼッペとは英語でヨゼフ。

そうキリストのお父さんなのです!


というわけでカトリックの国のイタリアは3月19日が父の日なのです。


イタリアで父の日に食べるお菓子

イタリアではその父の日に食べるお菓子があります。

その名も ゼッポレ(単数ゼッポラ)!

特に南イタリアで良く食べられています。何でもジュゼッペさん(という名前の人)がやたらに多いからとか・・・?

 

ゼッポレはいわゆる

揚げたシュー生地のお菓子で、

場所によっていろいろな形をしています。


サーターアンダーギー又はフランスのペドノンヌみたいな丸い形や

リング状で、ミスドのフレンチクルーラーのようなものなどなど。


実はオーブンで焼き上げるバージョンもあります。

 

今回はイタリア人に特に人気の揚げたミスド風を作ってみました。

ゼッポレの作り方

ゼッポレの作り方

去年はイタリアのサイトを参考に本場の配合で作ったら、粉が多すぎて美味しくなかったので

いつもレッスンで作っているシューのレシピで作りました。

シューの配合はこちら

シュー生地の作り方はこちら 

シュー生地が出来たら揚げ油を熱し始めましょう。

ゼッポレの作り方

ギザギザの口金(菊口金)で太く絞ります。(爆発するので必ずギザギザ口金で!)

オーブンシートはまずは切らずに大きいままで絞ったほうが楽です。

ゼッポレの作り方

絞ってから紙をカットします。そうすれば紙も動かないので絞りやすいですし無駄も省けます。

(最初から切ってあると、絞る時に紙が動いてやりにくい上に、心理的に紙に合わせて小さく絞ってしまいがちなのです)


170℃の油に紙ごと投入します

ゼッポレの作り方

上手に作るポイント!

温度はあまり高くないほうが良く膨らみます。

高すぎると表面がぶつぶつしたり、高さが出ません。

ゼッポレの作り方

紙は自然に剥がれますので取り除きます。

裏もきれいに揚げましょう。

ゼッポレの作り方

その昔のイタリアでは、オーブンは各家庭には無く村で持っているものを皆で共有でした。

使えるのは週に1回くらい。

その日に一日かけて1週間分のパンをまとめて焼くような状態でしたので、お菓子作りはオーブンより揚げ物が多いのです。

 

揚げシューはオーブンと違ってあっという間に出来るのは良いですね~

ただしカロリーがすごそうです。

ゼッポレの作り方

冷めたら、カスタードクリームを中心と上部に絞って、アマレーナというサクランボを乗せます。

カスタードの作り方はこちら

今回はグリオット(サクランボの一種)とイチゴを乗せました!(邪道と言われそうだけど)

ちなみにイタリア(や他の国)では苺は夏の果物なんですよ!

 

カスタードにはお酒を加えたほうが美味しいです。

今回はキルッシュを加えました。

 

そうそう!粉砂糖も忘れずに!

 


ゼッポレは意外と軽くてついつい手が伸びるお菓子です。

トッピングを変えて楽しく作ってみて下さいね!

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