マカロンの記事に戻ります。
マカロンの作り方は意外とシンプルで、とても繊細ですので
材料に気を使うと、きれいに美味しく出来ます!
マカロンの材料は
卵白 グラニュー糖 アーモンドパウダー 粉砂糖
これはマカロンショコラなのでココアが入ってます。
マカロンの粉砂糖の選び方
もう皆さんはご存知かもしれませんが、
粉砂糖は(アーモンドパウダーも)
コーンスターチが配合されていないもの
を選んで購入してください。
「どうしてコーンスターチが入ってるの??」
アーモンドパウダー、特に粉砂糖は湿気を吸いやすいので
すぐ塊になってしまいます。
それを防いで塊にならないようにコーンスターチが入っているのです
でもこのコーンスターチが曲者で
しっとりさせる作用があるため、マカロンが乾燥しにくくなってしまうのです。
同様にほぼコーンスターチのトレハロースも使えません。
ただし
オリゴ糖が配合されているものは大丈夫です。
でもどうしてもコーンスターチ入りしか手に入らなくても、乾燥しにくいだけで。
できないわけではないので、頑張って乾燥させてください。
(配合率にも気を付けて下さい。中には10%入っているものあるそうです。甘味が変わってしまいます)
マカロンのアーモンドパウダーの選び方
こちらはアメリカ産の安いので十分だと思います。
というのも、イタリア産やスペイン産の高いアーモンドパウダーは
ビターアーモンド寄りのいわゆる杏仁豆腐みたいな風味がします。
(苦手な方多いですよね)
一応、ビターアーモンドは日本には輸入するのは自粛傾向となっています。
業者さんは「輸入禁止」と言ってましたが、実際はそうではないようです。
(シアン化合物が基準以上に含まれることがあるためため、有毒か検査をしなければならずコスト的に??)
ちなみに薬膳的には、スイートアーモンドでもあまり子供に食べさせないほうが良いとされてます。
ちなみに教室で使っているのはこちら
(画像をクリックすると購入サイトに飛びます)
これが一番マカロンを作りやすく、美味しく出来ると思います。
ですがずいぶんな値上げ・・・しかも売っているところがあまりないという・・・
有名パティスリーが使っている材料は?
ずいぶん前に、とあるフランス人(有名な食品輸入の社長さん)とお話しする機会がありまして
どこのマカロンが一番おいしいか??という話になりました。
そのフランス人は ラデュレが一番とおっしゃってました。
理由は、そのアーモンドの香りの良さだそうです。
ラデュレは自社でアーモンドを挽いている(た?)のです。
(よく見ると粒子が粗かった)
※最近の日本のラデュレは味がマイルドになりました!フランスはずいぶん行ってないのでわかりませんが・・・
つまりはビターアーモンドを挽いていたと思われますが
先ほど申し上げた通り、日本人は杏仁味は苦手(杏仁豆腐は好きなのに!?)
私が生まれて初めて食べたマカロンがラデュレでしたが
パリのマドレーヌ店で「ふーんこんなものか?」
と思ったのもここにあるのかもしれません。
日本で開店したばかりの時のピエールエルメのマカロンも
やっぱり杏仁味でしたが、しばらくしてから杏仁味は無くなりました。
(日本市場を調査されたか?)
ちなみに4年位前に世界的なアーモンドの不作があり、やむを得ず品質を選ぶことが出来なくなり
それから杏仁味のマカロンは激減した気がします。
いつも良い物を使えばいいというわけではないということですね
乾燥卵白は必要か?
これはあってもなくても大丈夫です。私のお教室では使いません!理由はめんどくさいから
ちゃんとメレンゲが立てられるなら必要ないと思います。
乾燥卵白だけで作るお教室もあるようですね。
受講された生徒さんに伺ったところ
マカロンは上手く作れるけど、カチカチに硬くて美味しくない!
だそうです。。。
補助的に使うのが良いと思いますが
だいたい家庭で作る量(卵白3個分くらい)では2g程度で良いと思います。
こんなことに注意して材料をそろえるのも、美味しいマカロンへの第一歩化もしれません。
東京文京区お菓子教室シェ・ミリュー